不毛地帯

主題歌  坂本龍一「未定」

第11話あらすじ(ネタバレ)

壹岐正(唐沢寿明)は、副社長の里井達也(岸辺一徳)とともに、千代田自動車との提携を目指して米自動車産業ビッグ3の一角、フォーク社との交渉に臨んだ。千代田自動車側は、フォーク社の出資比率を25%以下にしたいと主張していた。それに対してフォーク社側は、重要決議に拒否権を行使できる33.4%以上でなければ交渉には応じない、としていた。
そこで里井は、腹心である業務本部長の角田保(篠井英介)とともに新たなプランを作成する。それは、壹岐たちが進めてきた提携話を白紙に戻し、フォーク社と千代田自動車が対等の出資比率で新たな合弁会社を作るというプランだった。
壹岐らとともにデトロイトのフォーク社を訪れた里井は、フォーク会長(アレキサンダー・バリ)との会談を行った。その席でフォーク会長は、新たな合弁会社を作るという里井の提案に強い興味を示し、千代田自動車の経営状況を調べた上で検討する、と答える。

里井は、さっそく社長の大門一三(原田芳雄)に連絡をとり、来月フォーク社が日本に覆面調査団を派遣するところまでこぎつけたことを報告する。里井は、調査団の受け入れ準備も自ら主導するつもりでいた。そんな里井に、壹岐は、千代田自動車がフォーク社と合弁会社を作るプランに納得するとは思えない、と進言する。仮に50対50の対等出資で合弁会社をスタートさせても、あっという間にフォーク社に飲み込まれてしまう危険性があるからだった。一方、フォーク社にしても、千代田自動車の経営状況が予想以上に悪化していることを知ったらこの話から手を引く可能性が高かった。
しかし里井は、壹岐の言葉をさえぎり、自分の案が通らなかったからといって水を差すのは止めろと言い放つ。そのとき、突然、里井が苦しそうに胸を押さえて倒れこんだ。壹岐や角田は、救急車を呼んで里井を病院に運んだ。狭心症の発作だった。

里井は、心臓病では世界有数の病院に運ばれたこともあって、幸い大事には至らなかった。が、検査を担当した医師は、心筋梗塞に移行する恐れもあることから、今後は海外出張などを控え、副社長のポストからも退くようアドバイスする。しかし里井は、フォーク社側調査団の来日が控えているのにのんびりしているわけにはいかない、といって強引に退院しようとした。そこで壹岐は、来日を延期するようフォーク社側と交渉する、と里井に告げる。

壹岐たちは、里井がカゼをひいて熱を出したことにして、発作で倒れたことを伏せる。が、毎朝新聞の記者・田原秀雄(阿部サダヲ)は、渡米したはずの里井が帰国していないことに何かを感じたようすだった。
そんな中、壹岐は、部下の塙四郎(袴田吉彦)に、ロサンゼルスに滞在している秋津千里(小雪)の相手を頼む。塙は、千里をサンタモニカの海に案内し、食事に連れていった。その席で塙は、壹岐の妻だった佳子(和久井映見)の思い出話をする。海部要(梶原善)が壹岐に再婚を勧めているが亡くなった佳子に代わり得る人はいない、と塙は千里に言った。

里井は、角田から、田原が千代田自動車の件で大門に接触してきたこと、そして副社長の一丸松次郎(山田明郷)が里井の病気に関して本当にカゼなのかと言い出していることを教えられる。それを聞いた里井は、明日日本に帰国する、と言い出す。里井の体を心配した壹岐は、それを止めようとした。しかし里井は、心配するふりをしながら本当は心臓病患者というレッテルを貼りたいだけではないのか、と壹岐にかみつき、聞き入れようとはしなかった。

あくる日、壹岐たちは、空港まで里井の見送りに行く。里井は、フォーク調査団を迎えるために近々日本に行く予定になっていた八束功(山崎樹範)を同行させる、という壹岐の申し出を断り、ひとりで帰国した。

壹岐が会社に戻ると、ロスから帰ってきた塙がやってきた。塙は、壹岐にとって千里が特別な存在ではないかと気づき、佳子の話をしてしまったことを気にしていた。塙から、千里との結婚を考えているのかと問われた壹岐は、一瞬戸惑いながらも、どんな形にせよ彼女の将来を見守ってやらなければならないと思っている、と答えた。

その夜、壹岐は千里に電話をする。千里は、ホテルの部屋で帰国の準備をしていた。千里は、壹岐と結ばれたものの、不安を抱えて苦しんでいた。壹岐は、そんな千里に、気持ちはわかっているつもりだし、すべてはこれからじゃないか、と言葉をかける。
別の日、無事帰国した里井は、大門のもとを訪れる。大門は、里井の体調を気遣い、無理をしないよう助言した。里井ひとりに頼っていたことへの反省も踏まえ、フォーク社との今後の交渉に関しては、壹岐をもっと使う体制にするつもりだという大門。すると里井は、いきなり激高し、出世のために自分を重病人に仕立て上げる壹岐は恐ろしい男だ、などとまくしたて、大門を驚かせる。

1週間後、フォーク社を訪れた壹岐は、アジア渉外担当のプラット(ニコラス・ペタス)から、日本を訪れる5人の調査団メンバーを紹介される。重要なのは、千代田自動車と外資が提携するのではないかということで目を光らせているマスコミ対策だった。
先乗りして東京で調査団を出迎えた八束や不破秀作(阿南健治)は、慎重に彼らをホテルまで送り届けた。だが、八束たちからの報告で、日本にやってきたのは5人ではなく4人だと知った壹岐は、強い不安を抱き…。
(公式サイトより引用)

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出演者 キャスト

壹岐正   唐沢寿明
壹岐佳子  和久井映見
壹岐直子  多部未華子
壹岐誠   高橋平
川又伊佐雄 柳葉敏郎
貝塚道生  段田安則
芦田国雄  古田新太
久松清蔵  伊東四朗
田原秀雄  阿部サダヲ
浜中紅子  天海祐希
鮫島辰三  遠藤憲一
谷川正治  橋爪功
竹村勝   中丸新将
秋津紀武  中村敦夫
秋津清輝  佐々木蔵之介
秋津千里  小雪
大門一三  原田芳雄
里井達也  岸部一徳
兵頭信一良 竹野内豊
松本晴彦  斉木しげる
小出宏   松重豊
海部要   梶原善
塙四郎   袴田吉彦

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